「本日のパル」
冬冶さんのエッセイ・・・・・
『第10惑星を探せ』
5月8日の夕刊に、探せ第十惑星と題して紙面半分、大きく掲載された。
われわれの太陽系には、太陽に最も近い水星から金、地球、火、木、土、天王、海王、冥王星と九つの惑星が知られている。
第十惑星を探せというのは、、最近一番遠い冥王星の近くで、新たな天体が次々と発見されており、冥王星より大きい天体の発見も近いことが予想され、第十番目の惑星が発見できるかもしれないからである。
各国がその発見を競っており、わが国の国立天文台のスバル望遠鏡もその領域を探索することになっている。
太陽系の惑星は、固い地表面を持つ、水、金、地球、火星の地球型惑星、表面をガスで覆われた木、土星の巨大ガス惑星、および表面はガスで覆われているが、その5割以上が氷で出来ている天王、海王星の氷惑星の三つに分類されている。
しかし冥王星は氷と岩石からなる巨大な核があり、その周りをエタンなどの氷の層が覆っている。前記の三種類の惑星とは異なっており、公転軌道も他の惑星とは大きくずれていること、そして月よりも小さいこと(直径2274km)から、むしろ岩石の塊である小惑星とよばれるものに近いと考えられるのである。
ご承知のとおり、火星と木星の間には多数の小惑星が集中する小惑星帯があり、最も大きいセレス(直径910km)をはじめ数百万とも言われる小惑星が漂っている。
もう一方、海王星の外側にはカイパーベルトと呼ばれる小惑星の集中した領域があり、その中には冥王星とそっくりな運動をしている集団がある。
今このカイパーベルトには800個以上の小惑星が確認され、2001年に発見されたクワオワ(直径1300km)のほか、冥王星に匹敵する大きさのものが存在すると推察されている。
冥王星は1930年に発見されたが、いまでは惑星というよりカイパーベルトに属する小惑星の一つと考えられるとする説がだされているから、惑星としての地位を見直す動きがあるのである。
このカイパ-ベルト天体の中からは、最近直径1600km、今まで最大の天体が発見された。数年以内にも冥王星(直径2300km)より大きいものがみつかるのではないかと、各国で観測に鎬を削っているところである。
実は2001年に冥王星の外側で発見された直径約1300kmの巨大な小惑星クワオワも,発見当時は太陽系第十惑星の発見と騒がれたけれど今ではカイパーベルトの小惑星の一つと考えられているのである。
(2004.05.12)
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